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2007'03.02.23:45

移転:未分類

トラックバックとか、どうも不具合が多いため、移転しました。
2007年からの記事のみ移してあります。
http://mov224.blog.shinobi.jp/
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2007'02.28.00:30

『ディパーテッド』(2006・アメリカ):3点

departed.jpgマーティン・スコセッシ監督
レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、ヴェラ・ファーミガ、マーク・ウォルバーグ、マーティン・シーン、アレック・ボールドウィン

ギャングの親分(ニコルソン)に見込まれた青年(デイモン)は警察に潜入する。一方、警察の特殊な部署の人たち(シーン、ウォルバーグ)にギャングに潜入するように強いられた警官(ディカプリオ)はうまいこと入り込むのだが、という話。


これも、アカデミー賞を獲ったということで、観ないわけにはいかなくなった映画である。

しかし、予想通り、スコセッシじゃなくても良かったなあ、という感じの映画であった。今までの映画みたいに、『カジノ』のデニーロみたいな、『アビエイター』のディカプリオみたいな、狂っていくけども、正気の自分が自分を見て自己嫌悪で苦しむみたいな、心を鼓舞させるような感情のかたまりがなかったのである。もちろん、あの男臭さはあったし、映像のセンスはあいかわらずいいんだけども、でも今までみたいに、映画を観たあとに、誰彼かまわず喧嘩してもいいや、みたいな気分にはならない。

それというのも、マット・デイモンがいまいちだったというのもある。この映画で、そういう目にあうなら彼だったはずなんだけど、まだまだこいつは若いわ。ディカプリオも、この映画じゃ、いまいち見せ場がなかったし。

やっぱり、スコセッシもディカプリオも、『アビエイター』のときに獲るべきだったと思う。今回の受賞は、もちろん見ていてちょっと感動はしたが、でもお情けでもらったような気がしてしまってなあ。まあ、ディカプリオはまだ若いし、そのうち獲るんだろうけど、スコセッシはもうチャンスがなかなかないよね。

しかし、アカデミー賞ってよくわかんない。必ずしも、俺が好きな映画と、オスカーの映画は一致しないわけで、あの結果はあんまし信用してなくて。アカデミー賞はショーとして好きなだけで。
でも、『ディパーテッド』は、そういう感じでもなくて。むしろちょっと俺よりだし、アカデミー会員てこれも好きなの?と思った。
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2007'02.27.23:44

『ドリームガールズ』(2006・アメリカ):4点

dreamgirls.jpgビル・コンドン監督
ビヨンセ・ノウルズ、ジェニファー・ハドソン、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィ、アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー

スターを目指す、歌がうまい奴(ハドソン)、かわいい娘(ノウルズ)、もう一人(ローズ)はオーディションを受け、プロデューサー(フォックス)の目にとまり、落ち目のスター(マーフィ)のコーラスをすることになり、次第に売れていくが、という話。


昨日アカデミー賞をちらっと見て、ショーでビヨンセとかが歌ってたのがいい感じだったので、映画館でちゃんと観ることにした。そしたら超いいミュージカルだったわ。

話自体は別に、よくある話。まあミュージカルて、話はなんでもいいから、(『RENT』みたいにメッセージをつきつけられるほうがうざい)、いいんだけども。むしろ、話としては、夢、仲間、みたいなのを恥ずかしげもなく言うあたり、ちょっと恥ずかしくて見ていられない。

しかし、歌のシーンが、すごく、いいのだった。久しぶりに、歌で、号泣をした。ビヨンセと、ジェニファー・ハドソンなるぶさいくが、むっちゃ歌うまいじゃない。決して話に泣いたわけではなく、歌に泣いた。どんな話だろうと、これは泣いていただろう。
歌で泣くとか、俺にはほぼありえない話。どんなにいい曲を聴いても、あんまりそれで心は動かない。しかし、これは、ほんとに全身全霊で歌っている気がしたのだ。すごかった。

まあハドソンさんの歌は、最初からいい感じだし、脱退のときのシーンにはもちろん感動したけども、でも、ビヨンセが途中から突然魂を込めて歌い始めたところが、最高によかったのだ。あいつ、それまで、あえて抑えて歌ってやがった。

これは、絶対に映画館で観るべき映画だった。DVDで観たら後悔していただろう。歌のシーンは、圧巻、という言葉が似合う。

ミュージカルは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』という、特殊なのを観てから、免疫がついたみたいで、もう映画中に突然登場人物が歌い出しても、あんまり赤面することはなくなってきたのだ。
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2007'02.26.23:33

『バスキア』(1996・アメリカ):未分類

basquiat.jpgジュリアン・シュナーベル監督
ジェフリー・ライト、デヴィッド・ボウイ、クレア・フォーラニ、ベニチオ・デル・トロ、ゲイリー・オールドマン、デニス・ホッパー

ニューヨークで落書きをして過ごしていた青年(ライト)は友達(デル・トロ)とつるんでなんとなく暮らしていた。彼女(フォーラニ)もできた。次第に彼はポップアーティストとして有名になっていく。自らも望んではいた。しかし、絵が売れるほど、身近な人とは疎遠になり、社会からは叩かれ、自身は麻薬漬けになっていく、という話。


だいたい5年に1度観てることに気づいた。3回目。
100分ちょっとの映画のはずなんだけど、とても長く感じる。観てる時間が苦痛ですらある。
しかし、画面から目を離すことができない。

話自体は、上記のようにあらすじにしてみると、別にどうってことはない。『スカーフェイス』や『アビエイター』だって、あらすじにすればほとんど一緒じゃないかな。
でも、観るのが3回目なのに、さっぱり話を覚えていられない、映画である。これだけ濃い100分を過ごしているのに。

そう、とても濃い、なんか。映像も演技も、心にぐさぐさと刺さる。どこがと言われてもわからない。俺は別に、バスキアに自分を重ねたりしていない。また、これを観ても涙は一滴も出ない。有名になっていく彼を見ても、最悪になっていく彼を見ても、感情移入ということはしないのだ。

しかし、なんか、呪いみたいなのがあるのかな、俺はこの映画は、他のどれよりも一線を画して考えてしまう。観る前も、観てる時も、観終わっても、なんかいてもたってもいられなくなる。

映画をいっぱい観るようになって10年くらいだけど、結局俺は映画のことが、よくわからんのです。
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2007'02.26.19:45

『アメリカン・ヒストリーX』(1998・アメリカ):3.5点

americanhistory.jpgトニー・ケイ監督
エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング、エイヴリー・ブルックス、ビヴァリー・ダンジェロ

ネオナチの兄(ノートン)は車を盗もうとした黒人を撃ち殺し、刑務所に入れられる。兄を妄信する弟(ファーロング)は、兄のいない間に組織に入っていたが、兄は刑務所でいろいろなことがあり、組織を抜ける、と言い出すという話。


シリアスな話にしては、ものすごく引き込まれることになった。白黒の、刑務所内の話は、時間を忘れて観てしまい、最後の黒人仲間との別れで涙を流し、現在に戻ったところで、あもうクライマックスだなと気づいた。

しかし、世間で評判ほどは、ノートンの演技が素晴らしいとは思わなかったし、話としても、そんなに驚く部分はないものなのだ。

それでも引き込まれて、泣いてしまったというのは、差別について、ガツンガツンとついてくるからだ。差別をする感覚というのは、結局誰もが持つ感覚である。人と仲良くなる、というのと、人を仲間はずれにするというのは、表裏一体の話であって。しかし、そこから更に、「怒り」に任せてはいけないというところへ行く。そうなのだ。俺が怒らないというのはそういうことなのである。

エドワード・ファーロングは、ターミネーターでデビューして、いい役者になったはずなんだが、いまいちメジャーなところに登場してこないな。まあまだまだこれからである。
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2007'02.26.18:20

『トランスポーター2』(2005・フランス/アメリカ):3点

transporter2.jpgルイ・レテリエ監督
ジェイソン・ステイサム、アンバー・ヴァレッタ、アレッサンドロ・ガスマン、マシュー・モディーン、ケイト・ノタ

アメリカに移り住んだ運び屋(ステイサム)は、金持ちの息子の学校の送り迎えの運転手をしていた。するとある日、息子が謎の組織に誘拐される。彼は身代金を払って帰ってきたものの、恐ろしいウィルスに感染させられていた、という話。


うまいこといった続編だと思った。この設定は、いろいろとやりようがある。最初の方の、車の下につけられた爆弾の取り除き方とか、今回もやっぱりいろいろと工夫をこらしている。

ただ、今回はCGがわりとしょぼい。CGということがバレバレという箇所が何点かあって、もっと金をかけるべきだった。

まあでも、リュック・ベッソンが好きな、強い女(ケイト・ノタ)もいい味を出しており、(あっさり死にすぎたけど)、ちゃんと進化している。まあ3作目を作るんだろうけど、今度はどういう風に持っていくのかが興味深い。しかしまあ、『ダイハード』ほどのシリーズにはならないのだった。
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2007'02.26.18:09

『トランスポーター』(2002・アメリカ/フランス):3点

transporter.jpgルイ・レテリエ/コリー・ユン監督
ジェイソン・ステイサム、スー・チー、フランソワ・ベルレアン、マット・シュルツ

プロの運び屋(ステイサム)は、ある日カバンを配達する仕事を任されたが、その中に美女(チー)が入っているのを見てしまう。そしてそれを届けた後に、危うく殺されかける。その報復をしに行き、彼女を助けるが、巨大な陰謀に巻き込まれることになった、という話。


『ダイ・ハード』的な、頭空っぽで見る種類の映画である。そして、出来がよいので、俺が好きなほうの映画だ。

ジャッキー・チェンの映画にも匹敵するような、いろんなアイデアを盛り込んだカンフーのアクションに加え、リュック・ベッソン得意のカーチェイスもいい感じであり、とても楽しい映画だった。バスの中とか、油でぬるぬるとか、ありそうでなかった映像だ。楽しかった。

アジア人女性が好きな俺としては、スー・チーは適役だった。『セックスと禅』てエロ映画で有名になった人らしい。今度観てみよう。
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2007'02.21.15:54

『ビフォア・サンセット』(2004・アメリカ):4点

beforesunset.jpgリチャード・リンクレイター監督
イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー

『ビフォア・サンライズ』から9年後、男(ホーク)は作家になり、パリでサイン会を行うが、その書店で彼女(デルピー)と出会い、飛行機に乗らなきゃいけない1時間ちょっとあとまでの間、2人で過ごす、という話。


『サンライズ』は完全に前フリだ。あれを観てからこれを観ると、すっげえいい話。非常にせつない。まあ、すぐ観ちゃいけない。前作を観た後、ある程度いろんな経験をしてから観てみるといいだろう。

せつないわー。

映画の中の時間と観客の時間が、完全に同期している、わりとめずらしい映画である。9年後というのもそうだし。
ほんとに、2人が、会話をしてるだけの話であるが、それなのにこんなに引き込まれてしまうのが不思議。まあでも、2人が言ってることが、とっても共感できるからであろう。2人とも、客観的で正直で、でも強がっていて、強がっている自分も把握していて、とてもよく分かる。

前回といい、今回といい、幕の引き方がうまいな。
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2007'02.19.23:53

『アンジェラ』(2005・フランス):3点

angel-a.jpgリュック・ベッソン監督
ジャメル・ドゥブース、リー・ラスムッセン

パリ、借金まみれになったどうしようもない男(ドゥブース)はセーヌ川から身を投げようとするが、でかい美女(ラスムッセン)が同様に飛び込むのを助ける。その後、彼女はなぜか彼につきまとい、いろいろと助けてくれる、という話。


好きな監督の1人、リュック・ベッソンの新作。俺が、一番面白い映画と、昔から言い張るのが『フィフス・エレメント』であるわけで。今では、フランスのエンターティメント映画製作の中心人物になった彼は、『ジャンヌ・ダルク』以来の監督作。

俺の好きな、うまい具合にCGを使った、ファンタジーの映画である。しかし、この映画は、なんにもひねったところがない。よくある天使の話。よくも悪くも、リュック・ベッソン、手を抜いて作っている。製作ばっかりして、ちょっと好きなように、シンプルに映画を作りたかったんだろうな。

そもそも、この人の映画は、別に独創的とかではない。無理に刺激的にしたりしないし、また、今までにやったことがないことをやってやろう、みたいなことはしない。ベタかどうかとかは、別に関係ないんだろう。

まあしかし、彼は、でかい強い女が好きっぽい。そして、俺はそんなに好きじゃない。Sなので。だから、あんまし心惹かれる部分はなかった。おもろい映像を数箇所みることができてよかったなあくらい。
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2007'02.17.01:14

『ザ・エージェント』(1996・アメリカ):4点

jerrymaguire.jpgキャメロン・クロウ監督
トム・クルーズ、レニー・ゼルウィガー、キューバ・グッディング・Jr、ケリー・プレストン、ジェイ・モーア、ジョナサン・リプニッキ

プロスポーツ選手のビジネスの交渉をするエージェント(クルーズ)は、利益を追って人の気持ちを鑑みないこの業界のやり方に疑問を持ち、会社で「顧客を減らせ」という提言書を配ったことでクビになる。独立をもくろんで顧客にコンタクトを取るが、結局、落ち目のアメフト選手(グッディング・Jr)しか残らない。絶望した彼だが、唯一ついてきてくれた事務の女の子(ゼルウィガー)と共に、また這い上がっていく、という話。


前に観たのは高校生のときだったかな。とても感銘を受けた。気分を高揚させる映画だった。一気に大人になったような、何でもできるような、そんな気分になったような気がする。

改めて観てみると、案の定いい映画だった。こんなにラブストーリーの要素があったかなあとは思うが、それがまた、高校のときからまたいろいろな経験した身としては、いろんなことを考え、より面白く観れた。
レニー・ゼルウィガーは、俺のSっ気をくすぐる、とてもいい女だが、『ブリジットジョーンズ』は行き過ぎだし、かといって『コールドマウンテン』みたいなのも違う。この映画の彼女が、もろツボにはまるのだ。
トム・クルーズも、まさに俺の「トム・クルーズ」のイメージである。ひきつり笑い、両手で指をさす仕草、これがトム・クルーズ。『MI』でもなく、『レインマン』でもない。

でも、恋愛、仕事の信念、そして人の生き方、というものは、別に相反するものではない。全部ひっくるめて、俺は感銘を受ける。俺を突き動かしてくれる、いい薬になる種類の映画の1つである。他には、『セントオブウーマン』『アビエイター』とか。おっもしれー、とか、うわこの映画やっべえ、とか思うのとは違う。すっと心に入ってきて、実際に、俺を動かす、とても実用的な映画なのだ。そして、この映画は、それに加えて、泣くのである。この監督が描く映画は、まさに「人生」。
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2007'02.16.00:52

『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』(2006・アメリカ):3.5点

x-menthelaststand.jpgブレット・ラトナー監督
ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、ハル・ベリー、アンナ・パキン

ミュータントを人間に戻す特効薬が開発され、それを悪意とみなした悪いミュータントの組織のボス(マッケラン)は、それに対抗しようとする。そんなとき、前作で死亡したいいミュータントのボス(スチュワート)の側近(ヤンセン)が実は生きていることが判明したが、彼女は二重人格で、もうひとりの彼女はとてつもない力を持っていた、という話。


前作、前々作よりも面白いと思った。『マトリックス』の2、3を駄作だ、と言う人が多いが、俺は3が一番好きなのだ。やっぱし、どんどん大規模になっていくのがよい。その点、この作品はいい感じだ。

まあでも、観てる分には楽しいが、特に何かが残るわけでもない。原作の持つ魅力から抜け出せていないからだろう。いろんな新しいキャラクターがまた出てきて、盛りだくさんすぎて、そこまで馴染みがない日本人にとっては、ちょっと空回りである。
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2007'02.14.15:53

『LOFT』(2005・日本):5点

loft.jpg黒沢清監督
中谷美紀、豊川悦司、安達祐実、西島秀俊

作家(中谷)はスランプで、体調も悪く、全然筆が進まないため、編集者(西島)に自然の中の家を探してもらう。そこに引っ越してきたが、ある日向かいの廃墟に男(豊川)がなにやら怪しいものを運び込むところを目撃する、という話。


黒沢監督は大好きだが、その分期待は大きい。いまいち評判にならなかったこの作品なので、ちょっぴり心配はしていた。しかし、全くその必要はなかった。全くの先入観なしに観たとしても、俺は5点をつけると思う。

これから観る予定がある人は、この下は読まないほうが、面白く鑑賞できるかもしれません。


日本人で一番好きな監督であると同時に、俺を唯一怖がらせるホラーを作る人でもある。この人の恐怖の表現は、完全に俺のツボにはまる。何もない壁を映しやがってよ。よく観たら、あーいるじゃねえか、ってのもある。そして、時々直接的にどかんと出してくる。怖がらせ方が、ベタじゃないのだ。前半の恐怖シーンは、画面を直視できなかった。右目だけで観たわ。清水崇とか中田秀夫とか、あいつらはおんなじことしかできないが、彼は一味違う。

いつものように、最初の方は怖い。安達祐実なのに怖い。でも、幽霊って、得体が知れないから怖いわけで、いろいろと説明がなされて、素性が割れてくると、出てきてももう怖くなくなるわけだ。
そのあたりから、この映画は、とんでもない方向へ向かう。毎回、良い意味で期待を裏切る映画を作るが、今回も、思いもよらないものを取り入れてきた。それは、ラブストーリーの王道みたいな展開である。完全にふざけてる。意図的にやってる。彼は、韓国純愛ドラマとか、ハリウッドのアクション映画の恋愛に、完全に喧嘩を売っている。喧嘩を売るというか、ほんとに映画が好きなんだろうなと思う。

あと、ミイラとの格闘で、「動けるんだったら、最初からそうしろ!」って言うあたりとか、すげえよな。今回の映画では、「セリフ」もいい感じだよなあと思うことが多々あった。基本的には映像が好きで、今回も今までに観たことがないようなCGや、「ちゃんと斬新」なカメラワークなんかを繰り出してきているが。
そして、ラストシーンは、ほんとに大爆笑した。あの前フリのところに、あんなにいいタイミングであんなことが起こったら、観てるだけでも面白いが、でも、よく考えてみると、安達祐実が左右間違ってたんだぞ。今までに見た日本映画の中で、一番面白いラスト1分。
そう、恐怖と大爆笑を、なぜか両方、一連のものとして感じさせてくれるのが、すごいところだ。別に、人の感情って、嬉しいとか悲しいとか、勝手に定義をして、常識を身につけるにつれて学んできたものであり、もともとは嬉しいと悲しいは対極ではなく、その中間の感情とかがあるはずなのだ。こういう映画は、そこらへんをついてくるから、どうしても面白いと思ってしまう。


演技をしないことがいい演技だと思ってるふしのある西島さんが、俺は好きじゃないんだが、この映画では良かったね。母親みたいに優しい声を出す中谷美紀の演技を見ることもできる。
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2007'02.14.12:34

『シャンプー台のむこうに』(2000・イギリス):2点

blowdry.jpgパディ・ブレズナック監督
ジョシュ・ハートネット、レイチェル・リー・クック、アラン・リックマン、ビル・ナイ

小さな街でヘアカットの選手権が行われることになり、かつてのチャンピオンの美容師(リックマン)とその息子(ハートネット)は家族で出場を決意する、という話。


役者たちに惹かれて観たものの、映画としてはいまひとつだった。なんか安っぽくて、どうしても集中するには至らず。
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2007'02.09.23:02

『燃えよドラゴン』(1973・香港/アメリカ):3.5点

enterthedragon.jpgロバート・クローズ監督
ブルース・リー、ジョン・サクソン、ジム・ケリー

麻薬の売人に母と妹を殺され、その復讐も兼ねて、たった一人で要塞に乗り込むカンフーの達人(リー)の話。


面白いよ。面白いけども、とても基本的すぎる映画で、見終わった後に、すうっと抜けてしまう。

ていうか、あんまし画面に集中できなくて、あんましちゃんと観てない。
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2007'02.04.22:32

『パトリス・ルコントのドゴラ』(2004・フランス):2.5点

dogora.jpgパトリス・ルコント監督

『ドゴラ』という音楽に乗せて、カンボジアの風景や人々の様子の映像が流れるという映画。


監督曰く、「セリフもストーリーもなく、心を振るわせる映画を作りたかった」ということだ。確かに何にもなく、いろんなフレーズに合わせて、アジアの誇りっぽい原色の映像が流れるだけ。

いい感じの写真集を観ている気分である。アジアのいいところって、欧米とは違い、人々や建物や自然が、飾っていなくて、ほんとの素があふれているあたりだと思う。だから、いつまでもぼけーっと観ていられるわけだ。
そして、撮影した人は、風景の切り取り方が上手い。1つのものに特化しすぎないので、映像は「風景」を保っているが、それでいて被写体のひとつひとつ、無名の1人1人は大事にしていて、そこらへんのバランスがいい。それに、普通のドキュメンタリーよりも、結構「攻撃的」に、色々と工夫して「映像を作ろう」として撮っている感じがあり、面白い。ただの意味のない、深夜の教育テレビで流れているような映像ではなく、何かしらの「人為」を感じることができる。そこらへんが、映画である、と言える所以だろう。

まあでも、監督が意図するような感動は、俺は特にはなかった。

どうも、音楽と映像が、合いすぎなのである。ムーディなダンスの曲みたいなときには、実際にダンスをしている人たちが流れ、子供の合唱のパートでは、サッカーをしている子供たちが流れる、みたいな。これじゃつまんなくない?筋書き通りというか、心に引っかかるものはない。

映画のストーリーなんてどうでもいい、と言いはっては来たものの、ないのはちょっときつい。やっぱりストーリーが何もないものをそこまで面白いとは思わない。確かに、この映画、画面を観ていて飽きる、ということはないんだ。でも、だからどうしたんだ、ということである。
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