
佐藤純彌監督
反町隆史、中村獅童、鈴木京香、仲代達矢、松山ケンイチ、蒼井優、山田純大、勝野洋、渡哲也
現代、1人の女性(鈴木)が漁港を訪ね、船長(仲代)に頼んで戦艦大和が沈んだ地点に連れて行ってもらう。船長は、彼女の父親(中村)とともに、大和の乗組員だった。そして、大和の船のことをいろいろ思い出す。15歳だった彼(松山)は、幼馴染(蒼井)と離れ、大和に乗り込むのであった、という話。
日本の戦争の話だ。いのちだいじに、という、いつものメッセージだと思いきや、もちろんそれが全体のテーマなんだが、でも今回ちょっと、おっ、と思う意見もあった。長嶋一茂が、特攻の前日に言う、船が(日本が)負ける意味の話。ある意味、負け戦を肯定している。戦争を。お国のために戦った人たちも讃えよ、という感じ。そういうのって、はっきりしていていい。
まあでも、俺がこの頃に生きてたら、と考えさせられる。そういうふうに、うまいことできている。俺だったらねえ。そのときにどれだけの情報を得られているのかは分かんないけど、でも空気を読んで、勝ち目がないことは気づきそうだし、戦争をすることには疑問を抱いているだろう。軍国主義の奴らを、寒いなあ、と思いながら、それを表には出さずにうまいことやっていくんだと思う。
しかし、他の人のために命を投げ出すことは、するかもしれない。結構、そのときのノリで、自分の生活を犠牲にいろんなものを我慢できるほうで。
でも、できることなら、死にたくはないというのが、いちばん正直なところ。
映像は、原寸大セットを作り、なんか悪い意味でそれに頼りっきりな感じがあり、ちょっとしょぼくて、そんなに面白くはない。
仲代達也とか、渡哲也とか、やっぱりうまいことやるよね。深い。「仲代」とか「渡」とかだから、そう思うんだろうけど、でも役者ってそういうの大事だ。でも、蒼井優は、それに匹敵するくらい、強い印象を残す。この人の笑顔は相変わらずすごい。
まあ2回くらい号泣はした。
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